ランサムウェアの感染被害の影響で発表が遅れていたイズミの2025年2月期第1四半期決算が、8月28日、発表された。
営業収益は1087億8400万円(前年同期比4.8%減)、営業利益は58億1100万円(同28.7%減)と、減収減益で着地した。
2月15日に発生したランサムウェア感染被害の影響により、折込チラシやアプリなどの販促が打てなかったこと、さらにECやネットスーパーのサービスが一時休止したことなどで客数が減少したことから減収につながった。
一方、営業利益は、販促活動が制限されたことが影響し、減益となり、営業利益率も5.3%と前年同期比で1.8ポイント低下した。
出店は2店舗。4月に出店した「ゆめマート新大村(長崎県大村市)」は、分譲マンションとSCからなる複合施設への食品スーパー(SM)業態での出店。5月には、NSC型オープンモール「ゆめモール合志(熊本県合志市)」を開業。こちらは熊本県初の「ゆめモール」で、ゆめマート熊本が運営するSM「ゆめマート合志」も核テナントとして出店した。
大規模リニューアルは、3月の「ゆめタウン平島(岡山県岡山市)」と4月の「ゆめタウン学園店(広島県東広島市)」の2店舗。前者は、新テナント「サンドラッグ」を、後者は「無印良品」を導入するなど、中型GMS店舗への大型テナント導入で集客力向上を図った。
今年度通期の業績は、営業収益5273億円、(前期比11.9%増)、営業利益 265億円(同15.7%減)の増収減益を見込む。
なお、この冬には、西友から譲受したサニー業態の新店舗「サニー九大学研都市店」を福岡市に出店する予定。