「社長業は長くとも90歳まで」。昨年、弊誌の取材にそう語っていたアークスの横山清社長（写真右）が4月15日、社長退任を発表した。今後は代表取締役会長兼CEOとしてグループを率いる。後継には同じくアークスの取締役で事業会社ラルズの社長を務める猫宮一久氏（写真左）が代表取締役社長COOに、また古川公一取締役副社長が取締役副会長CFOとなり、猫宮氏が営業面、古川氏が財務面を取り仕切る「3C体制」となる。
15日の記者会見で、横山社長は退任の理由について、取締役会で役員から「アークスグループの一番の問題は横山さんが倒れること」「もっと真剣に考えてほしい」などと指摘を受けたことを明かした。体調面については「今のところ持病はない」（横山社長）、とはいえ来年5月で90歳を迎え、今後何が起きても不思議はない。昨年、事業会社ユニバースの創業者でアークスの会長も務めた三浦紘一氏が83歳で亡くなったことにも触れ、「自分だけは大丈夫と思っていたらとんでもないことだと。独りよがりもあったのではと考えるようになった」と率直に語った。
