北海道のスーパーマーケット(SM)市場でイオン、アークスとともに「3極寡占化体制」を形成するコープさっぽろが、経営難の続く道北・留萌地方の食品SM、中央スーパー(留萌市)を実質子会社化した。同社が長年にわたるアークスグループとの提携関係を解消し、宿敵・コープさっぽろの全面支援を仰いだ経緯に地元の関心が集まっている。


 コープさっぽろは昨年9月に中央スーパーと業務提携し、共同仕入れや共同配送に取り組んできたが、11月にコープさっぽろの食品輸入子会社コープトレーディングが中央スーパーの株式60%を取得。役員を送り込んだ。2009年にも同様の手法で志賀綜合食料品店(室蘭市)、魚長(函館市)と資本提携を結んでいる(志賀はその後コープさっぽろに営業譲渡)が、民間スーパーの株の過半を所有して実質子会社化するのは、今回が初めてだ。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから