良品計画は3月4日、生活協同組合コープかがわと、東海3県でスーパーマーケットを展開するヤマナカへの商品供給を発表した。コープかがわは2店舗(コープかがわ太田、コープかがわ一宮)、ヤマナカは4店舗(太平通店、白土フランテ館、極楽フランテ、東海店)で、7日から順次販売を開始する。
今回供給される無印良品は、店頭で人気の靴下や肌着、化粧水、文房具、収納用品、掃除用品やレトルトカレー、菓子など。コープかがわは約1000アイテム、ヤマナカは約900アイテムを取り扱う。
良品計画はすでに2023年8月より、コープ中国四国事業連合への商品供給を行っており、四国地方の4生協(とくしま生協、コープかがわ、コープえひめ、こうち生協)が宅配事業で取り扱っている。コープかがわは宅配に続いて店舗への展開を新たにスタートさせる。またスーパーへの商品供給は沖縄のサンエー、北陸のアルビス、近畿の平和堂の3社に次ぐ4社目となる。
良品計画は近年、生協や食品スーパーへの商品供給をじわり拡大させている。その影で同社を支援していると見られるのが三菱商事だ。同社は良品計画に3.9%出資している第4位の大株主でもある。またアルビスの筆頭株主も三菱商事(15.8%)、ヤマナカにはアルビスから移った三菱商事出身の大山秀樹取締役専務がいる。それぞれ三菱商事との関係は深い。
ローソンに続く無印の販路として生協、食品スーパーが定着するかどうか。売り上げ動向に注目が集まる。
<冒頭写真、ヤマナカ柴田店(名古屋市南区)>