楽天グループと西友は、12月20日、楽天西友ネットスーパーを楽天グループ(楽天)の完全子会社化すると発表した。これにより、倉庫出荷型ネットスーパー事業の運営を楽天が継続し、西友は店舗出荷型ネットスーパー事業に特化する。楽天西友ネットスーパーは、約1年間の移行期間を経たうえで、会社名およびサービス名称を変更する予定だ。
楽天と西友は、2018年4月に合弁で楽天西友ネットスーパーを設立、西友の店舗網と3カ所の物流センターから出荷するネットスーパーを17都道府県で展開してきたが、今後はそれぞれ別々に事業を展開する。
楽天は、倉庫出荷型のネットスーパーで、商圏拡大や新規顧客の獲得、競争力のある商品の育成に取り組むほか、 品揃えの見直しや強化などを通じた粗利率の向上、 採算性をベースにした物流網の再構築などを通じた配送効率の向上などを目指すとした。
一方、西友は、店舗出荷型は既に9割以上の店舗で黒字化を果たしており、来年には全店舗で黒字化を達成できる見込みで、今後、経営資源を店舗出荷型に集中することで、更に収益性を高めながら事業を拡大していく構えだ。