個と組織のハイブリッド型商品開発体制を構築
カインズが新たなプロダクトブランドの開発に乗り出した。佐藤オオキ氏(冒頭写真右)率いるデザインオフィスnendo(ネンド)の協力を得て商品開発体制を刷新、長期的な視点で新たなブランドづくりに取り組む。
2007年に「SPA宣言」で独自商品の開発強化を打ち出したカインズは、これまで、引っ張るだけで簡単に洗濯物が取れるピンチハンガーや立てたまま保管できるほうきなど、生活者の潜在ニーズを掘り起こした商品を多数開発してきた。しかも、国内外のデザイン賞を10年以上連続で受賞するなど、デザイン面でも高い評価を獲得。こうした点が消費者に支持され、オリジナル商品の売り上げは年々増加、22年度には07年度比で2.3倍に拡大している。