クローガーは10月25日、クローガーファミリー全店舗で、オンライン注文による店舗でのピックアップと自宅配送にEBT決済が可能になったと発表した。

 米国の補助的栄養支援プログラム「SNAP(Supplemental Nutrition Assistance Program)」は、低所得者向けに行われている食料費補助対策(社会保障政策)の一つ。貧困世帯に対してスーパーなどで食料品と交換できる金券を配布している。従来は紙のクーポン券が配られたが、磁気カード式スタンプ「EBT」に置き換えられている。

 受給者がEBTカードで買い物をすると、専用口座から代金が引き落とされる仕組みで、クレジットカードのように他人に引け目なく使える。

 クローガーは米国農務省(USDA)と調整して、店舗でのピックアップと自宅配送の両方でEBT決済を利用できるようにした。

 デジタル注文を始めるには、アプリまたはクローガーのサイト(写真)からアカウントを作成し、新しいカードとしてEBTアカウント番号を追加すればよい。カートにSNAP対象商品を入れ、都合の良いピックアップまたは自宅配送の時間を選択し、チェックアウトする。チェックアウト画面で、支払い方法としてEBTを選択し、番号(PIN)を入力して注文を確定する。

 顧客はまた、クローガーの栄養評価システム「オプトアップ(OptUP)」を使って、栄養成分や健康を向上する方法を無料で調べることができる。カートに商品を入れる際に栄養スコアを確認して、「より体に良い」代替品を探したり、低ナトリウム、砂糖無添加、プロバイオティクス含有など、特殊な食事法に沿った商品を購入したりすることができる。