アメリカの100円ショップにあたる「ダラーストア」の大手ダラーツリーが10月18日に傘下の同業ファミリーダラーとともに全米で採用デーを開催する。

 10月18日にダラーツリーとファミリーダラーの参加店舗で開催される「全国採用デー」で数千人の従業員を採用する予定。募集職種には、販売員、カスタマーサービス担当者、品出し、アシスタントストアマネジャー、ストアマネジャーなど、パートタイムやフルタイムで幅広く採用する。

 ダラーツリーとファミリーダラーでは、競争力のある給与、フレキシブルなスケジュール、デイリーペイ(従来の給料日と給料日の間で給料を受け取る日を選べる)や教育支援などの福利厚生を提供している。昨年は6万3000人以上の従業員をダラーツリーとファミリーダラー社内から昇格させた。さらに、フルタイムの社員は、大学の学位、GED(中等教育修了認定)プログラム、語学コースの授業料割引や払い戻し手当を受けることができる。

 ダラーツリーは2023年7月29日現在、グループで米国48州とカナダ5州で計1万6500店弱を運営している。店舗はダラーツリー、ファミリーダラー、ダラーツリーカナダのブランドで運営されている。

 日本では特定日に企業が採用デーを設けるケースは聞かないが、集中的な宣伝効果や応募者のきっかけづくりにもなりそうだ。今後人手不足が深刻化する中、大手チェーンが採用投資を効果的に活用できるという点で、一つのアイデアと言えそうだ。

(写真はダラーツリーの公式サイト)