4社中3社が経常利益2桁増

 大手食品卸4社の2022年度上期決算が出揃った。経常利益は日本アクセス、三菱食品、伊藤忠食品、ヤマエグループホールディングス(HD)の4社とも増益で、日本アクセスを除く3社は2桁増の大幅増益となった。また売上高は三菱食品を除く3社が増収を達成した。ただ三菱食品も「前期に新会計基準を厳格に適用したことで上期実績に歪みが発生しており、その影響を除けば実質は微増」(川本洋史・取締役常務執行役員コーポレート担当役員)としている。

 日本アクセスは数字の背景を公開していないが、同社を除く3社の業績要因で共通するのは、原料高騰による商品単価の値上げが売上高に寄与したこと。またコロナ影響の収束に伴う業務用の取引復調が利益面の改善につながったことだ。そのほか個別に見れば、3菱食品は取引見直しにより食品スーパーの売上高が減少、新会計基準適用厳格化でコンビニの売上高も減少(実質はほぼ前期並み)となったが、収益面は不採算取引の見直しが大きく寄与した。

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