ロピアが関西で出店を加速する。

 初夏オープン予定の和泉中央店(大阪府和泉市)に続き、11月開業予定の「三井ショッピングパーク ららぽーと堺」(大阪府堺市)に出店するほか、今秋には兵庫県三田市に兵庫三田対中店も出店する計画だ。3店舗の出店で関西では今期(2022年3月以降)だけで5店出店、計13店舗体制となる。

 三井不動産の手掛けるららぽーと堺は、地上3階建て、店舗面積1万7000坪内に約210のショップが入居する予定。ロピアのららぽーと出店は千葉県船橋市のららぽーとTOKYO-BAY、神奈川県海老名市のららぽーと海老名に続く3店舗目となる。2店舗はともにロピアの中でも上位の売上高を誇るだけに堺も注目だ。

 兵庫三田対中店は、今年3月20日に閉店したオークワ三田店跡への出店となる。同じく3月に出店した兵庫三田店とは車で10分ちょっとしか離れておらず、こちらは自社競合が懸念される。

 同じく懸念は人材の手当だが、これに対しては関西店舗協力室を設置。新店オープン時や年末年始などの繁忙期に店舗運営を支援するスタッフの採用も強化している。

 ただロピアは関西に加えて中部でも出店攻勢を強めており、運営スタッフのみならず「本部社員も慢性的な人手不足」との指摘は業界内でもよく聞かれる。企業の成長スピードに組織が追いついていけるかも今年の注目点と言える。

(写真はららぽーと堺の外観CG)