ウエルシアホールディングス(HD)が7月7日発表した2023年2月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比7.6%増の2677億円、営業利益が同5.9%増の77億円と、増収増益で着地した。一方、計画に対しては売上高、利益ともに下回った。

 行動規制の緩和で巣ごもり需要が減少した物販が低迷した結果、売上高は、計画に対して1.7%届かなかった。

 電気料金の高騰が続く中、人件費を中心にコントロールした結果、販管費は計画の範囲内に収めたが、売上高の計画未達もあり、営業利益は計画比6.5%マイナスとなった。

 出店は、計画38店舗に対し、41店舗の実績。閉店は、計画5店舗に対して実績4店舗といずれもほぼ計画通り。

 今年6月にグループ入りしたコクミンについては、粗利益率の改善やTポイント販促導入、調剤併設などにより収益回復に努めるほか、コクミンの都市型店舗のノウハウを生かした新たな出店スタイルも検討していくとした。

 通期の業績は、売上高1兆1100億円(前年比108.2%)、経常利益516億円(同108.4%)を見込む。出店は129店舗を計画。建築コストの高騰を受け、居ぬき出店を中心に進める構えだ。