国分グループ本社と業務用食品卸の久世は3⽉18⽇、資本業務提携を提携すると発表した。国分は久世が4月11日に実施する第三者割当で、発行済み株式総数の19.99%を取得し、久世の筆頭株主となり、久世は2022年3月期の定時株主総会では国分が指名する取締役1名を選任する予定だ。

 今回の資本業務提携は、コロナ禍による外⾷市場の低迷が長期化したことで大きく影響したことによるもの。久世の22年3月期第3四半期の自己資本比率は12.9%と前年同期の19.5%から減少していた。久世は国分の資本を受け入れることで財務基盤の強化を図る。

 業務提携では、久世は国分が保有する倉庫インフラやノウハウを共同活⽤することで、物流コストの軽減を目指す。情報システムの相互利用によるマーケティングデータの活用、商品の仕入れ・調達の協業による購買力と品揃えの強化、新たな共通の情報プラットフォームの検討・構築、人材交流による両社のマネジメント強化や人材育成を行う考えだ。

(トップ画面は、左から国分グループ本社の國分晃社長、國分勘兵衛会長、久世の久世健吉会長、久世真也社長)