クスリのアオキホールディングス(HD)は、11月4日、福島県いわき市の食品スーパー(SM)、一二三屋を来年3月1日付で吸収合併すると発表した。

 一二三屋は、1990年7月に設立、現在、福島県いわき地方でSMを4店舗展開している。酒の豊富な品揃えが特徴で、いわき駅前のいわきラトブ店ではギフトも強化していた。青果、鮮魚、精肉、惣菜の取り扱いもある。3月の合併以降は店舗を改装し、食品強化型のドラッグストアとして営業すると見られる。
 
 クスリのアオキHDは、差別化策として、生鮮食品の取り扱いを強化しており、その一環でSMの買収を進めている。昨年6月に石川県金沢市内で5店舗を展開するナルックス、10月に京都府内で8店舗を展開するフクヤを買収、今年5月には能登地方で2店舗を展開するサン・フラワー・マリヤマ(石川県輪島市)を吸収合併した。さらに6月には茨城県土浦市でSM、飲食店、惣菜加工などを手掛けるスーパーマルモのSM事業を承継しており、今回の一二三屋の吸収合併はこうした流れの一環だ。

 クスリのアオキは、一二三屋の吸収合併により、東北地区におけるドミナントを強化していく構えだ。