スーパーセンターを展開するPLANT(福井県坂井市)は10月22日、2026年9月期までの新中期5カ年計画を発表した。21年9月期までの前中計では、大型店26店舗(小型店を含め31店舗)、売上高1100億円を目標に掲げたが、実績は大型店24店舗(小型店を含め25店舗)、売上高962億円と、未達で着地。これを受け次期中計では、売上高1000億円以上、営業利益率3%以上を新たな目標に設定した。売上高は前回目標より低めの手堅い数値を掲げたが、営業利益率は、21年9月期実績1.6%の2倍近くと、ハードルを上げている。その目標達成に向けた重点施策には、「改装」「PB」「R-9」を掲げた。

 改装は、大人・子ども・ファミリーまでが楽しめる演出を盛り込んだ売場づくりを推進するほか、キッチン・アウトドア・ワーク等の生活シーンの一部を切り取り、専門店並みの品揃えの幅・深さを実現する方針で、22年9月期に2店舗以上、23年9月期以降は年間4店舗程度の改装を予定、3年後に客数2%増を目指す。

 PBは、21年9月期の売上高約16億円、売上構成比約1.7%だったものを、3年後に売上高58億円、売上構成比6%まで拡大、粗利益率0.5ポイントアップを目標に掲げた。

 R-9は、業務改革(Revolution)により人件費9億円を削減するという意味で、新たにセンターを設置し、現在、各店舗で行なっている生鮮食品のパックや加工、惣菜製造などの単純作業を集約化・機械化するほか、販売実績・気象情報などのデータから発注数を自動算出するシステムを22年9月期に導入する予定。さらに、セルフレジの導入店舗を拡大することで、目標達成を目指す。