昭和生まれ、平成生まれ、そして令和生まれもカレーがいちばん好きなメニューへ。このキーメッセージをもとに、ハウス食品グループ本社は子供が最も好きな食べ物に挙げるカレーライス(ぐるなび調べ)を、令和生まれの子供にも愛されるような食シーンを広げる取り組みを進める。国内の食品市場が成熟して食の多様化が進行している中で、ハウス食品グループの外食、中食、家庭用全体でカレーの新たな価値を創出する。
外食ではグループ企業である壱番屋との連携をさらに深めるとともに、ハウス食品グループ初のカレーパン専門店「ハウス カレーパンノヒ」を展開。業務用ではハウス食品とギャバンが組んで「カレーフレーク」を関連商材と一緒に提案して取引先を広げる。主力の家庭用では、健康志向に対応したカレールウ「塩分ひかえめバーモントカレー/ジャワカレー」や食物アレルギーに対応した「特定原材料7品目不使用バーモントカレー」のほか、まもり高める乳酸菌L−137を入れた「バーモントカレー」を提案。レトルトカレーでは外食店の味わいを家庭で楽しめる「選ばれし人気店」シリーズなどでカレーの領域を広げる。
また共働き世帯が増え、家庭での調理時間の減少に対応した約10分で完成する簡単調理の本格カレーが今年2月に登場した。それが包丁とまな板を使わずに、肉をフライパンで焼いてペーストルウを混ぜるだけの「お肉を焼くだけでおいしいカレーの素」〈鶏肉でつくる中辛、豚肉でつくる中辛〉だ。
同商品ではペーストルウ「きわだちカレー」の「素材いきいき製法」を活用し、野菜や肉などの具材を長時間煮込んで作ったような旨味を凝縮。パッケージには、QRコードを表示して料理初心者でもカレーづくりのポイントを楽しく分かりやすいレシピ動画で解説する。必要な材料や時間など一目で分かるデザインに工夫し、料理入門者を取り込む狙い。
さらに子育て世代には、カレー市場初の子供向けの「甘口」カレーパウダー「味付カレーパウダー バーモントカレー味」〈甘口〉が登場。こちらも今年2月に発売後、子育て世代向けのメディアでも取り上げられ認知が高まり、スーパーやコンビニなどで配荷が広がる。残りものの材料や調理方法、食材の分量を指定しないで、同商品を振りかけるだけで子供が喜ぶ甘口のカレーメニューに作り替えられることから、働く親世代から支持を得ている。
ハウス食品グループ本社ではこうした子供から高齢者まで満足できる商品やサービスを通じ、カレーの価値向上を推し進める構えだ。
(冒頭写真 ハウス食品グループ本社はグループのシナジーを生かし、カレーの価値を広げる)