イトーヨーカ堂(IY)にとって、2025年度は会社の存亡をかけた戦いの始まりの年と言って過言ではない。
25年度はIYを中核とするセブン&アイ・ホールディングス(HD)の首都圏スーパーストア事業でEBITDA550億円の達成が大目標だ。前期までの店舗投資をトップラインの引き上げにつなげることが求められる。
ただそこには乗り越えないといけない二つの壁がある。セブン&アイHDはIYにヨークベニマル(YB)の人材投入を決断した。中でも業界関係者を驚かせたのは、真船幸夫YB会長兼IY社外取締役を、3月1日付でIY代表取締役会長営業本部管掌に据えたことだ。