ドイツのディスカウントスーパー最大手エデカは1月18日、トップ・エンプロイヤー・インスティチュート(TEI、本社オランダ)の「トップ・エンプロイヤー(最優秀雇用主)」賞を12年連続で受賞したと発表した。
「トップ・エンプロイヤー」は、TEIが30年に渡り毎年実施している国際的な調査に基づき、20領域での人事施策で優れた雇用環境を提供する企業を認定するもの。これまで121カ国2300社以上が認定されており、日本からは武田薬品工業やNTTデータなどが認定を受けている。
エデカについてTEIの審査員は、特に、優れた健康管理と、本社での革新的な学習とさらなるトレーニングの提供に感銘を受けたとしている。ハンブルグにあるエデカ本社の人事採用子会社の人事・財務責任者、ピーター・カイテル氏は、「人事分野における当社の取り組みが高く評価されたことを改めて示している」と語った。
従業員が運動、メンタルヘルス、栄養、依存症予防の分野でオーダーメイドの健康サービスの恩恵を受けられる健康管理システム「エデカ フィット&ジサンド」も評価された。2023年12月にエデカ本社は4回目となる「企業健康賞」を受賞している。
エデカは3500の自営小売業者と連携する全独7地域の卸売業者(地域会社)と流通ネットワークを形成する独特のビジネスモデルで運営している。自営業者は独立した加盟店であり、地域協同組合のメンバーとしてそれぞれの地域会社およびエデカ本社の株主でもあるため、エデカネットワークのすべての戦略的決定に関与している。
2022 年時点で、約 1万1100 の店舗と 40万8900 人の従業員を抱え、662 億ユーロの売上高を達成。1万9260 人の研修生を抱え、ドイツ有数の人材トレーナーの 1社となっている。