東武ストアは12月20日、ZMP社製ロボット「デリロ」(冒頭写真)を活用した配送実験に参加すると発表した。実験は、ENEOSホールディングス(HD)、ZMP、エニキャリの3社が2023年1月10日から3月31日まで、東京都中央区で行う実証実験第3弾で、これに東武ストアの勝どき店がパートナー企業として参加する。

 自動運転コンピューターを搭載したデリロは、カメラやレーザセンサーで周囲の環境を360度認識しながら、人の早歩き程度の速度(最高時速6km)で歩道を自動走行する4輪ロボット。実証実験ではENEOSHDとエニキャリが共同で構築したプラットフォームを通じてユーザーの注文を受けデリロが遠隔監視の下、店舗から自宅近くの路上まで商品を届ける。

 3社は21年2月に技術性について検証する第1弾実験、22年2月に事業性についての第2弾実験を実施。今回は事業継続性の評価を目的にデリロを4台使用して検証する。

 実験で配送する商品は加工食品300品目(酒類、飲料、調味料、菓子など)で、対象地域は中央区佃・月島・勝どきエリア内にある戸建てを含む約1万7000戸を予定。実施時間は11時から19時まで。

 東武ストアは既にウーバーイーツを活用したデリバリーサービスを30店舗(22年12月現在)で展開中。「自動宅配の実証実験に参加することで、コロナ禍で拡大する宅配事業の新たな可能性を探る」としている。