ベイシアは、来年1月1日付で副社長に、プロ経営者の相木孝仁(あいき・たかひと)氏を迎える人事を発表した。
相木氏は、1972年1月生まれの49歳。94年に明治大学政治経済学部卒業後、日本電信電話(現NTT)に入社。99年に米国コーネル大学でMBA取得後、ベイン・アンド・カンパニー、ツタヤオンラインを経て2007年楽天に入社。フュージョン・コミュニケーションズ(現楽天コミュニケーションズ)の社長を務めるなど、企業経営に携わった後、17年に鎌倉新書の社長に就任。その後、パイオニアの役員を経て、来年1月1日、ベイシアの副社長に就任する。
ベイシアは、グループの総売上高が1兆円を超えたが、今後も成長や発展を続けるために、DXも含めた経営力を強化することが重要で、それには、卓越した分析力やマネジメント力を持つ「経営のプロ」が必要と判断。複数の企業での経営経験を持つ相木氏を招くことを決めたという。
なお、ベイシアグループでは、ホームセンター・カインズの高家正行社長も、外部から招かれたプロ経営者。高家氏は、三井銀行(現三井住友銀行)からコンサルティング会社を経てミスミグループ本社の社長に就任。同社の経営を立て直した後、カインズの土屋裕雅社長(現会長)に乞われてカインズに入社した。