近年、パリで「日本」の売り出し方が変わりつつあるようだ。その象徴が、老舗百貨店ボン・マルシェで8月29日から10月18日まで開催された「スーパー・ジャポン」だ(冒頭写真©︎maruyama)。ファッション、食、デザイン、雑貨、出版、美容などを組み合わせ、日本の日常や感性そのものを体験させる売り場を設置。実際、館内では日本のコンビニをイメージした売り場に文具、食品、食器、デザイン商品などを並べる一方、2階には手巻き寿司やおにぎり、和菓子を提供する飲食ブースや、日本のスキンケアを紹介するビューティーブースも備え、日本を一つのライフスタイルとして提示していた。9月10〜19日のパリ・デザイン・ウィークでも、館内で30以上のブランドが、日本のデザインや暮らし、美意識をテーマにした展示を行った。

 フランスにおける日本人気は決して新しいものではない。マンガ、アニメ、ゲームは、日本文化への関心を広げる入り口として大きな役割を果たしてきた。また、茶器や陶磁器、刃物、染織といった伝統工芸品も、日本独自の素材や技法、職人の仕事として評価されてきた。

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