日本惣菜協会は4月14日、毎年調査している中食・惣菜業界の国内市場について、2025年の惣菜市場規模を前年比103.7%、11兆7075億円と発表した。

 業態別ではコンビニエンスストア(CVS)が構成比で約3割を占め、継続的に大きな市場規模を維持してきたが、伸び率は低迷。一方、食料品スーパーや惣菜専門店はいずれも前年比104%超と伸び率が高く、構成比も拡大、着実に成長している。

【業態別市場規模】

業態2023年2024年2025年
構成比構成比前年比構成比前年比
惣菜専門店2,942.626.83,072.727.2104.43,202.027.4104.2
百貨店343.13.1340.03.099.1337.52.999.3
総合スーパー975.48.9966.38.699.11,011.38.6104.7
食料品スーパー3,258.629.73,385.530.0103.93,552.230.3104.9
CVS3,463.131.53,523.631.2101.73,604.430.8102.3
合計10,982.7100.011,288.2100.0102.811,707.5100.0103.7
単位:十億円、%

 2025年の惣菜市場は原材料価格や人件費の上昇、物流コストの増加など厳しい経営環境が続いたものの、新商品・商品規格・価格の見直しが進み、堅調に推移した。単身世帯や共働き世帯の増加、高齢化など、生活スタイルの変化に伴い、調理の手間を省きつつも食事の質を求める消費者ニーズが根強く、即効性や利便性に優れた惣菜・中食への需要は引き続き高い。加えてコメや生鮮三品の価格上昇などから、特に少人数世帯では作るよりも惣菜を買うほうが無駄のないことも評価されたとみている。

 惣菜市場は、 06年からの20年間で49%拡大した。同協会は、「今後も、変化する社会環境や消費者ニーズを背景に、引き続き着実な成長が期待される」と分析している。