インフレが高止まりし小売業に猛烈な逆風が吹く中、米国では「オフプライスストア」が絶好調だ。ブランド物の服やアクセサリー、家庭用品などを大幅に値引きして販売する大型店のことで、好決算を背景に店舗拡大が続いている。株式市場での注目度も高く、特に業界3位のバーリントン・ストアーズ(冒頭写真)は「急成長する挑戦者」として投資家から熱い視線が向けられている。
バーリントンの看板を街で見かけると、買い物の予定がないのにふらっと立ち寄ってしまう米国民は多い。「えっ、本当?」と安さに驚かされた経験が何度かあるからだ。商品はブランド物。どんな商品があるかはその日次第。そうなれば、価格見たさについ足を運んでしまう。店によっては商品が床に散乱していることもある。先に売り場をあさったお客が散らかしっ放しにしているのだ。日本では考えられないが、こうした秩序なき一面はむしろ活気の象徴であり、後から来たお客がその光景を目にして「負けてはいられない」と闘志を燃やす。商品の場所を示す店内の表示板にはスペイン語が併記されている。収入は少なくても購買意欲が旺盛なラテンアメリカからのヒスパニック系移民が重要な顧客だからだ。


















