当社は三重県の北勢エリアを中心に、スーパーマーケット「一号舘」「Ichigokan+PLUS」、ホームセンター「ミスタートンカチ」、ディスカウントストア「F☆MART」を合計31店舗、ドミナント展開しています。2025年度の売上高は約233億円。三重県内も競合他社の出店が多い中で、業績は堅調に推移しています。経営理念は「地域のお客様の幸せを願って、私たちの成長を通じて、『近くに一号舘があって良かった』と、お客様に心から喜んでいただけることを実現する」。現在、23年6月に就任した3代目の佐藤洋一郎社長が成長戦略を推進しています。

まず付加価値戦略ですが、四日市市のふるさと納税の返礼品として、地元のごま製品の老舗・九鬼産業様と味付け牛タンを共同開発しました。計3種類のラインアップで、一号舘の店舗でも販売しています。また、スーパーの店頭で食品トレーの回収を行っていることから三重県内の10市町の小学校に学習まんが『食品トレーのひみつ』を寄贈し、トレーのリサイクルに関する出前授業も実施。
コスト構造改革では物流面の取り組みとして、店舗への配送を終えた当社のトラックをもやし製造大手のサラダコスモ様の工場まで走らせ、その日に生産したもやしがその日のうちに店頭に並ぶ体制を構築し、鮮度アップと原価ダウンを実現しています。また、サラダコスモ様から仕入れているキャベツの端材を焼きそば、さらに弁当の「どキャ弁」として商品化し、食品ロス対策にも生かしています。ほかにも、地元企業のKOEI FOODS様と共同開発した「小古曽メロンパン」は1日1000個を販売する人気商品に育っています。また、ラピッドフリーザー(液体急速凍結機)を導入し、相場安の鮮魚を大量に仕入れ、短時間で急速冷凍するなど、作業効率化と原価低減につなげています。
こうした施策に加えて、これからの成長戦略として注力しているのは、パート社員の人事制度改革やブランド強化です。今年4月から、パート社員の方々のスキルや働きぶりが賃金に還元される新たな仕組みをスタート。また、QC(品質管理)活動に取り組みたいという思いから昨年、全国スーパーマーケット協会に入会し、改善活動も開始しています。ブランディングでは昨年、従業員の皆さんから公募して、新公式キャラクターが誕生。インスタグラムなどでも発信し、地域の方々により親しんでもらえる店舗作りに励んでいます。店舗戦略では25年10月に新業態の「一号舘smart」(三重県)を改装出店。約150坪の売り場に売れ筋商品を充実させ、小型店の実験にも乗り出しています。今後も従業員満足度の向上・マインドシェアの拡大・投資の三位一体戦略で、時代の変化に合わせた柔軟な活動を継続していきます。(5月21日、全国スーパーマーケット協会にて)


















