米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは、電動垂直離着陸機(eVTOL:空飛ぶ車)の開発企業ジョビー・アビエーションと提携し、ウーバーアプリ内で電動エアタクシーを予約できる新機能「ウーバー・エア・パワード・バイ・ジョビー」を発表した。

 ジョビーは2026年後半にドバイで初の旅客輸送を開始する予定であり、これは世界各都市にマルチモーダル輸送を提供するジョビー・ウーバー提携の主要な成果の一つとなる。

ワンタップ予約で地上・空中移動を統合

 ウーバーアプリ利用者は、目的地を入力すると、条件を満たす場合に「ウーバー・エア・パワード・バイ・ジョビー」が選択肢として表示される。ワンタップで、ウーバー・ブラック(プレミアムな車での配車サービス)による送迎を含む全行程がシームレスに接続・予約できる。

 ジョビーの全電動エアタクシーの搭乗可能な乗客数は最大4人。快適な座席と大きな窓があり、お客は全座席から街のパノラマビューを楽しめる。商用パイロットの操縦により、都市上空を飛行する次世代フライト体験を提供する。

 ジョビーの航空機は、六つの傾斜プロペラを使用して垂直離陸した後、前進飛行に移行する。最高時速200マイル(約320km)で飛行でき、1回の充電で最大100マイル(約160km)の航続距離を持つ。

 安全性を高めるため複数レベルの冗長性を備えて設計されており、都市統合を考慮した音響プロファイルにより、街路の周囲音に溶け込むほど静かである。

商用運航には連邦航空局の認証が必要

 米国での商用運航開始には、連邦航空局(FAA)が定める広範なテストと認証の取得が必要となるが、ジョビーは既に保有機体全体で5万マイル以上の飛行テストを完了しており、認証プロセスの最終段階に入っている。これは、安全重視のアプローチと旅客輸送に向けた着実な進展を反映している。

 ジョビーとウーバーは19年から都市航空モビリティの提供に向け協業している。21年、ジョビーはウーバーのエレベート部門を買収した。同部門は、都市航空モビリティセクターの確立と、市場選択、需要シミュレーション、マルチモーダル運用に必要なツールの開発において極めて重要な役割を果たした。

 25年、ウーバーとジョビーは、ジョビーによるブレードの旅客事業買収を受けて、26年にブレードの商用ヘリコプターサービスをウーバーアプリに導入する計画を発表した。この提携は承認され次第、ジョビーの電動エアタクシーサービスがドバイ、ニューヨーク、ロサンゼルス、英国、日本を含む世界各地の市場に拡大するための道を開く。

 ウーバーとジョビーのエアタクシー統合は、アプリ内でのマルチモーダル輸送予約の拡張を示すものである。地上移動と空中移動をワンタップで予約できる仕組みは、利用者の利便性向上を目指している。

 26年後半のドバイでの商用開始予定は具体的なタイムラインを示しているが、米国での展開にはFAA認証が前提となる。ジョビーが5万マイル以上の飛行テストを完了し、認証プロセスの最終段階にあることは、プロジェクトが進捗していることを示すが、実際の商用運航開始時期は認証取得のタイミングに左右される。