アインホールディングス(HD)は5月29日、さくら薬局グループを子会社化することを発表した。28日に、さくら薬局グループを展開するクラフトの全株式を投資ファンドから取得することに合意した。取得価額は591億円で、株式譲渡は8月を予定する。
調剤薬局業界1位のアインHDはファーマシー事業の売上高が3575億円(2024年4月期)、1231店舗(同)を展開する。クラフトの売上高は1536億円(24年3月期連結)、店舗数は833店舗(25年4月1日時点)。合計で売上高5000億円超、店舗数2000超の調剤薬局チェーンが誕生する。
また、近年アインHDはリテール事業にも力を入れており、24年8月にインテリア・雑貨の「フランフラン」を約500億円で買収。コスメ主体のドラッグストア「アインズ&トルぺ」内にフランフラン商品の専用コーナーを導入するなど、シナジー創出を急いでいる。
同社は今後10年で新規出店やM&Aなどに4000億円を投資する方針で、34年4月期までにファーマシー事業7000億円、リテール・その他の事業3000億円で売上高1兆円を目指している。