良品計画は3月27日、山形県酒田市に「無印良品 酒田」をオープンする。山形県で7店舗、売り場面積は約665坪で東北地方最大級の店舗となる。

 酒田店は、酒田市が所有する⼟地(酒田商業⾼校跡地)の公募型プロポーザルで選考された複合商業施設「いろは蔵パーク」への出店だ。

 良品計画では、2019年に酒田市と「地域発展を目指すパートナーシップ協定」を締結し、「酒田プロジェクト」の一環で、「コミュニケーションの場づくりや買い物支援」という目的のもと、移動販売や商店街への「酒田POP-UP STORE」(今年2月に閉店)の出店を行ってきた。

 酒田店では、毎日の生活に必要な日用品を中心に、衣料品、洗濯・掃除用品やキッチン用品などの生活雑貨、食品などを取り揃える。とくにこれまで「酒田POP-UP STORE」では取り扱いのなかった衣料品や大型家具、冷凍食品などを取り揃えるほか、移動販売の活動継承し、地域の暮らしを支える構え。さらに東北地方で初となる回収した衣料品を再生し販売するコーナーも展開する予定だ。

 また、広い売り場面積を生かし、地域住人が期間限定で商品を展示販売できるイベントスペースやコミュニティスペースも設けており、住人同士の交流や、買い物の合間にゆっくり時間を過ごすことができるような空間を目指すとしている

 このほか、東北地方初の「まちの保健室」も開設。気軽に利用できる計測機器(肌年齢、野菜摂取度、血管年齢・脳年齢、心と体のバランス測定器、体組成、血圧、ベビースケール)を設置するほか、常駐する薬剤師・登録販売者が健康相談など受け付け、必要に応じて漢方薬の販売も行う。

 隣接する「山形県薬剤師会」が運営する「カイエイ薬局」では、同店の営業時間内に処方薬を受け取ることができるという。