ベルクは6月7日、菓子の越境EC事業を始めると発表した。第1弾として、無線LANシステム開発のビーマップ、アイドルのプロデュースなどを手がけるY&N Brothers(Y&N)と共同で、タイ向け越境ECサイトを開設し、日本の菓子を届けるサブスクリプションサービス「amechan」を開始する。

 amechanは、日本の菓子メーカーが国内向けに販売している最新の菓子を中心に詰め合わせたオリジナルボックスを毎月届けるサービス。サイトデザインやサービス名は、タイで有名な日本人俳優の佐野ひろ氏の現地スタッフの意見を参考にして開発した。配送する商品はベルクが毎月厳選し、タイへ空輸する。

 また、19世紀後半にヨーロッパで広がったジャポニズムが、日本の美術や工芸品を輸出する際、梱包に使われていた包装紙の浮世絵などが芸術家のモネやゴッホらに影響を及ぼして始まったことを参考に、商品の包装紙の一部に日本の漫画、ファッション、アイドル雑誌の古紙を使用する予定だ。

 今後、タイ以外の国でもサービスを展開する計画。日本製の菓子の人気が世界的に高まっていることを受け、ベルクは海外販路の開拓で売り上げ拡大を狙う。